北欧文化協会のWebサイトを管理するスタッフが、北欧やバルトに関連する話題についてお届けします。皆さまからの情報提供も随時募集していますので、ご連絡をお待ちしております。
*このブログの内容は、当協会の公式見解ではありません。当協会の会員および当協会にご興味を持たれる方に向け、スタッフの個人的な見聞や体験に基づいて運営しております。内容の客観性については十分注意しておりますが、不適切な点がありましたらご連絡下さい。
皆様にセミナーのご案内です。
事前のお申し込みが必要ですので、ご注意下さい。(以下、転載)
第8回日・バルトセミナー
外務省・早稲田大学地域・地域間研究機構EUIJ早稲田共催国際シンポジウム2016
「日・バルト三国の外交政策 欧州が直面する課題への対応」
日時: 平成28年1月28日(木曜日)14:30~18:00
場所: 早稲田大学 早稲田キャンパス 総合学術情報センター国際会議場
セッション1: 日本の対バルト外交関係及びバルト三国が重視する外交政策
セッション2: 欧州が直面する課題に対する日本とバルトの見方
言語: 英語(同時通訳付き)
参加費:無料
主催: 外務省、早稲田大学地域・地域間研究機構EUIJ早稲田
詳細は、外務省のWebサイトをご覧下さい。
会員の皆様にお届けした宇宙樹11月号の中で、12月例会開催日の記載に誤りがありました。
(誤)12月8日(火)
(正)12月14日(月)
お詫びして、訂正させていただきます。
師走のお忙しい時期とは存じますが、今年最後の例会となります。皆様、どうぞ足をお運びいただきますよう、お願い申しあげます。
「北欧建築・デザイン協会 SADI」のクリスマス会が、12月6日に開催されます。
今年は、ノルウェー人青年、モーテン・ヴァテン氏によるセリエフルートと口琴の演奏会を行います。セリエフルートは、本来ノルウェーの牧童が白樺の樹皮を丸めて作った横笛ということで、大変珍しい楽器で、現在、ノルウェーでも演奏する人が少なくなっているそうです。
懇親会では、レストラン「リラダーラナ」さんが出張してのスウェーデン料理をお楽しみいただけます。素晴らしい景品が当たる”くじ引き”も用意しています。
事前のお申し込みが必要です。詳しくはPDFをご覧下さい。
ゴールデンウィークが始まりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今年の年次総会は、5月16日(金) 18:30~19:00となりますので、会員の皆様はご参加をお願いします。
別途お送りする、出欠確認はがきの提出(ご欠席の場合は委任状も)をお忘れなく。
今回、協会の活動に対するアンケートを併せて実施します。同じはがきで回答できますので、是非ご協力をお願いします。
なお、総会終了後、19:00より5月例会を開催します。
今年で第6回を迎える、日・バルトセミナーが、3月11日(火)に早稲田大学で開催されます。テーマは「バルト三国及び日本が抱えるエネルギー安全保障の課題」です。
折しもウクライナ情勢が緊迫の度合いを増し、ロシア軍がクリミア半島に展開する事態となっております。昨年12月例会の特別ゲストとしてご講演いただいた、エギディユス・メイルーナス氏(駐日リトアニア共和国 特命全権大使)が、ロシアの行動を非難し関係者に自制を求める「G7 Leaders Statement」を、FacebookでShareしていました。
このような情勢下で開催される今年のセミナーには、注目が集まることでしょう。
参加には事前登録が必要です。詳しくはイベント情報をご覧ください。
なお、当日18:30からは、北欧文化協会の3月例会が開催されます。
こちらにも足をお運びいただければ、幸いです。
関連リンク
昨日・本日と、駆け込みでのお申し込みをいただいております。ご参加希望の方は、至急ご連絡下さい(お席がご用意できない場合は、ご了承下さい)。
久しぶりにお会いする方、初めてお会いする方、どうぞよろしくお願いします。
それでは明日、新春懇談会でお会いしましょう!
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昨日に引き続き、ミカ・カウリスマキ監督の最新作「旅人は夢を奏でる」です。
今日は、映画のシーンをご紹介します。
「旅人は夢を奏でる」 2014年1月、シアター・イメージフォーラム他全国順次公開予定
Copyright (c) Road North 配給:アルシネテラン
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あけましておめでとうございます。
今年最初の話題は、ミカ・カウリスマキ監督の最新作「旅人は夢を奏でる」です。
フィンランドでは2012年8月に公開されました。日本では、昨年のフィンランド映画祭で上映されたので、ご記憶の方もいらっしゃるでしょう。
35年ぶりに再会した父と子の和解を描くロードムービーです。原題は「Tie pohjoiseen」、英語タイトルは「Road North」です。こちらの方が内容をイメージしやすいかもしれません。
1月11日から、渋谷のシアター・イメージフォーラムで公開され、順次全国で上映されます。具体的には、苫小牧、札幌、仙台、新潟、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、博多、那覇で公開されますので、是非ご覧ください。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
2013年もあと少し、皆様いかがお過ごしでしょうか?
恒例の新春懇談会のご案内です。
2014年1月12日(日) 12:00~ レストラン「ストックホルム」での開催です。
受付は11:30からです。
事前申込みが必要です。
どなたでもご参加いただけます。参加方法は、例会のご案内をご覧ください。
グリーグ生誕170周年を記念して、日本グリーグ協会の演奏会が開催されます。
ノルウェーからソプラノ歌手のイーダ・グディムさんをお迎えします。
本日19:00から、すみだトリフォニーホール 小ホールで開催されます。
まだ間に合いますので、どうぞお出かけ下さい。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
いよいよ梅雨の季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
昨日より、EU FILM DAYS 2013が始まりました。
今年の会場は、イタリア文化会館になります。
EU加盟諸国の未公開映画がたくさん上映されますが、北欧とバルトの作品をご紹介します。
北欧映画は上映が増えてきましたが、まだまだ観る機会の少ないバルト映画が上映されるのは楽しみですね。会場でお会いしましょう!
詳しくはイベント情報をご覧ください。
連休も終わり、ようやく爽やかな季節となって参りました。
2年前の2011年5月例会でご講演いただいた、写真家の塩谷賢作氏(当会会員)をご記憶でしょうか? その塩谷氏の写真展が、本日より5月26日(日)まで、世田谷区等々力のギャラリー space Sで開催中です。毎週木・金・土・日の開催となります。
塩谷氏は、長年リトアニアを活動の拠点としてきましたが、昨年末に帰国されてからは、写真家としての活動の傍ら、日本とリトアニアの交流事業にも携わっています。
今週末、5月11日(土) 15:00からは、塩谷氏と同じく写真家の米原敬太郎氏によるトークショウも開催されます。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
リンク
ピアニストの舘野 泉氏が会長を務める日本シベリウス協会が、3月31日に「シベリウス生誕150年シリーズ クァルテット&クインテット演奏会」(後援:北欧文化協会)をすみだトリフォニーホールで開催します。
シベリウスの生誕から150年にあたる2015年に向けての、シリーズ公演です。ご記憶の方もいらっしゃると思いますが、2011年にはピアノ作品全曲演奏会が開催されました。今年は室内楽を特集します。
シベリウスの原点となった室内楽を、なんと、12:00から22:00まで!お届けします。異例ともいえる長時間公演なのですが、三部構成となっており、ちゃんと幕間がございます。安心してご参加下さい。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
リンク
いよいよ本日開催となりました。
毛利さんからメッセージをいただきましたので、ご紹介します。
「人が亡くなっていく悲しさ、寂しさ、その人が生きていた時、一緒に過ごした時間の素晴らしさが描かれている絵本です。震災から2年目の春となりましたが、変わらぬ日常の大切さ、たとえその日々を失っても前を向いて生きて行こうと、語りかけてくれる作品です。」
本作『木の音をきく』は、絵本や児童文学というよりは、全ての世代を対象とした文学作品です。もちろん、絵本として出版されていますので、とても素敵な挿絵がついています。好評につき、続編『オーロラの雪』も発売になりました。
本日は13:00~と18:00~の2回公演です。私は13:00の回にお邪魔しますが、参加される皆様とお会いするのが楽しみです。
まだお席に余裕があるそうですので、ご興味のある方は是非どうぞ。お料理の内容と、子供料金について確認しましたので、イベント情報に追記しました。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
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女優の毛利まこ氏(当会会員)によるフィンランド名作絵本のリーディングが、3月20日(水・祝)に開催されます。
昨年、猫の言葉社より出版された「木の音をきく」は、フィンランディアジュニア賞受賞作品です。一見すると普通の絵本に思われますが、大人も楽しめるしっ かりした文学作品です。稲垣美晴氏(当会会員)の翻訳により、主人公の少女の心の動きが生き生きとした日本語で表現されています。
今回は、東京都狛江市のレストラングスタフを会場に、お食事を楽しみながら、毛利氏のリーディング(朗読)をお聴きいただけます。
東京では桜も咲き、一気に春めいてきました。公演は13時と18時の2回で、各回30名の定員制です。皆様はどちらの回にお出かけになりますか?
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
リンク
本日(3月12日)13:00~、外務省とEUIJ早稲田の共催による、第5回日・バルトセミナーが開催されます。以下、開催案内より抜粋します。
ーーーここからーーー
(ご案内:第5回日・バルトセミナー)
~バルト三国及び日本を巡る安全保障環境~
外務省は、毎年異なるテーマの下、バルト三国の将来を担う指導者や有識者を日本に招待し、相互理解の促進と、更なる友好関係の強化を目的として、日・バルトセミナーを実施しています。第5回を迎える本年度は「安全保障」をメインテーマとし、バルト三国の政府・議会・有識者から見た欧州の安全保障情勢、そして、欧州とアジア情勢の関係を考察する機会を設けました。
お忙しい中とは存じますが、お誘い合わせの上、奮ってご参加下さいますよう、お願い申し上げます。
ーーーここまでーーー
事前登録が望ましいとのことですので、問合せ先までご連絡下さい。
詳しくはイベント情報をご覧下さい。
前々回および前回に引き続き、ストリンドベリ演劇フェスティバルについてご報告いたします。
今日は、第三部の劇団グスタフ公演「令嬢ジュリー」についてご報告いたします。
「令嬢ジュリー」は、スウェーデン大使館のオーディトリウムで上演されました。
オーディトリウムの狭い空間に、巧みに舞台を組み上げている様子には圧倒されます。
日本の観客のために、舞台はスウェーデンから丹波の山奥に、夏至の夜は夏祭りの夜に、そして伯爵家は武家に置き換えられています。伯爵のブーツが、お館様の鎧に置き換わっているのは、中々面白いアイデアです。
舞台の冒頭で島原の乱に言及していましたので、時代は江戸時代初期でしょうか。
全く異なる時空に移し替えられた物語は、しかし、原作同様、あっという間にラストシーンを迎え、ある種の極限状態の中でジュリーに決断を迫ります。役者の熱演を満席の観客が楽しみ、幕を閉じました。
さて、観劇を終えて、改めて感じたことがあります。
日本版では、劇の冒頭で正体不明の老婆が、物語の筋を解説します。それに続いて、ジャンの斬首を想起させるシーンが挿入され、劇の本編が始まります。
これは、もちろん日本の観客に向けた解説の役割を果たしているのですが、一方で、原作の持つスピード感や完成したスタイルとやや整合しない印象もあります。
舞台を置き換えたことでわかりやすくなるとともに、作品の世界観との衝突は、議論の対象となるかもしれません。
ここで、本日のプログラムを振り返ってみました。
第二部では、ヘーグルンド氏は姿勢やプロセスについて、抱氏は興行面について語っていました。このような形で具体的に作品に現れてくるのは、面白く感じました。
そして、第一部を振り返ると、毛利氏のスタイルも議論に反映されていたことに気づかされます。毛利氏は原作により忠実な立場を取っているのでしょう。
このように、はからずもスウェーデンと日本の状況の違いを浮き彫りにして、演劇フェスティバルは幕を閉じました。関係者の皆さま、本当にお疲れ様でした。
前回に引き続き、ストリンドベリ演劇フェスティバルについてご報告いたします。
今日は、第二部のトークショーについてご報告いたします。
司会の上倉氏は、スウェーデン文学と演劇の研究者であり、中でも児童演劇を専門とされています。北欧文化協会の2011年9月例会では、「スウェーデンの児童演劇―子どもが鑑賞する舞台芸術とそれを取り巻く環境―」と題して講演されました。まさに司会に適任です。
少し長くなりますが、トークショーの様子を要約してご報告します。
<演劇を取り巻く環境について>
<劇団や演劇人について>
<質疑応答>
さて、ヘーグルンド氏が舞台を作り上げてゆくプロセスについて語ろうとしているのに対して、抱氏は主に制作面・興行面に関心があり、やや議論がかみ合っていない感じを受けました。
それはそのまま、スウェーデンと日本の演劇のおかれた状況の違いなのでしょう。
その違いを踏まえた上で、ヘーグルンド氏は最後にあえて、物事に取り組む姿勢について語りました。演劇人であってもそうでなくても、とても参考になる言葉だと思います。
アイノラ交響楽団の第10回定期演奏会が、3月17日(日)に開催されます。
新田ユリ氏(当会会員)が正指揮者を務めるアイノラ交響楽団は、2000年に設立されました。2004年2月の第1回 定期演奏会以来、シベリウスを中心に演奏活動を続けてきましたが、いよいよ記念すべき第10回の定期演奏会となります。
今回はシベリウス後期の二大傑作、交響曲第7番と交響詩タピオラを取り上げます。
会場は恒例の杉並公会堂大ホールです。皆さまも、シベリウスを聴きながら、春の訪れを楽しみませんか?
是非足をお運び下さい。
今日の東京は、まるで春のような陽気に包まれました。久しぶりに部屋の窓を開け放つと、家の中を心地よい風が吹き抜けてゆきました。
今年で3回目となる「府中の夏 北欧の風音楽祭」の開催が、ステーンハンマル友の会より発表されました。北欧の夏至にあたる6月に、府中市の様々な会場で一週間にわたって開催されます。昨年足を運ばれた方もいらっしゃることでしょう。
皆さまご存知のように、代表の和田記代氏(当会会員)は、スウェーデンのクラッシック音楽の演奏活動に取り組まれています。
この音楽祭は、住民が企画・運営に参加しながら、スウェーデンのクラッシック音楽を通じた国際交流を図り、併せてスウェーデンの音楽研究に継続的に取り組むことを目的としています。
日本でも稀有なこの音楽イベントに、多くの皆さまがご関心をお持ちのことと存じます。皆さま、6月をお楽しみに。
昨年のイベントになりますが、「アウグスト・ストリンドベリ没後100年 ストリンドベリ演劇フェスティバル」に参加しましたので、ご報告します。
ストリンドベリ演劇フェスティバルは、2012年12月14日~16日にかけて、スウェーデン大使館で開催されましたが、私は16日に参加させていただきました。
12月16日(日)は、三部構成のプログラムでした。
今日は、第一部「ストリンドベリの女たち」についてご報告いたします。
毛利まこ氏(当会会員)は、皆様も良くご存じのことと思います。
「ストリンドベリの女たち」は、毛利氏ご自身による脚本・構成で、毛利氏ご自身が演じられるリーディングドラマでした。
毛利氏は、昨年7月に開催された「北欧文化協会 2012年夏至祭」でも、朗読を披露されました。今回ストリンドベリの作品から様々な女性を登場させ、それを構成して演じ分けることで、この試みをさらに発展させていらっしゃいました。
『債権取立人』から妻テクラ、『恋の火遊び』から妻シェスティン、『父』から妻ラウラ、『令嬢ジュリー』から伯爵令嬢ジュリーが登場しましたが、毛利氏の演じる女性達を通じて、聴衆はストリンドベリの凝縮された人生を追体験したことでしょう。
朗読の芸術性に磨きをかけた毛利氏の演技は、ストリンドベリ演劇フェスティバルにふさわしいものでした。
毛利氏はブローシッパ・アカデミーという演劇教室を主催して後進の育成にもあたっていますので、興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。
リンク
今年も1月13日(日) 12:00から、恒例の新春懇談会が開催されました。
今日は、前回に引き続き、新春懇談会の様子をご報告します。
前年に新規ご入会いただいた会員を皆様にご紹介しておりますが、今年は代表して毛利まこ氏にご挨拶いただきました。
毛利氏は、長年スウェーデンの演劇に取り組まれており、ストリンドベリ作品に登場する数々の女性を演じて来ました。昨年は、北欧文化協会でも3月例会および2012年夏至祭で講師をつとめていただきました。ご記憶の方も多いと思います。
また、2012年夏至祭に続き、12月にスウェーデン大使館で開催された「ストリンドベリ演劇フェスティバル」にも出演され、芸術性に更に磨きのかかった朗読を披露されました。今年のご活躍も楽しみです。
さて、新春懇談会の呼び物と言えば、日本ニッケルハルパ協会会長の鎌倉和子氏(当会会員)と、ご主人である鎌倉博史氏による、ニッケルハルパの生演奏です。この演奏を目当てに参加された方もいらっしゃいます。
お二人は、フォークダンスの方面でも本格的にご活躍されており、演奏とともにフォークダンスもご披露いただきました。今年も演奏家の育成と演奏活動に取り組まれます。
そして、フィンランドの作品を専門に扱う出版社「猫の言葉社」の稲垣美晴氏(当会会員)より、新刊のご案内がありました。出版順に、『ぐっすりメーメさんの世界旅行』と、『木の音をきく』の2冊です。
『木の音をきく』は、外から見ると絵本なのですが、中身は本格的な文学で、大人が読んでもしっかりとした読みごたえのある作品です。近日中に続編も出版されます。
会場でもたくさんの方がこの2冊をお求めになりました。皆様も是非ご一読下さい。
さて、今年も会員の方々を中心に、さまざまな活動が予定されています。
昨年は皆様のご活躍をなかなかお伝えすることができませんでした。
今年はブログの更新頻度を増やしてゆきたいので、皆様よろしくお願いします。
リンク
今年もトーキョーノーザンライツフェスティバルの季節がやってきました。
1月24日(木)にプレス発表会が開催されましたので、その様子をご紹介します。
会場はノルウェー王国大使館のアークティックホールです。今年はノルウェーを特集するということで、ノルウェー大使館で開催されました。
当日のプログラム
今年で3回目の開催を迎えるノーザンライツフェスティバルですが、徐々に規模を拡大してきています。定期的に北欧映画に触れる機会が提供されることで、劇場公開される作品も増えてきたように思います。
個人的には、今年上映される14作品を全部観たいのですが、現実にはなかなか難しいかもしれません。 関連イベントにも参加してみたいです。
皆様、2月はユーロスペースでお会いしましょう。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
今年も1月13日(日) 12:00から、恒例の新春懇談会が開催されました。
今年も50名を超える会員の皆様、北欧に関心をお持ちの皆様のご参加をいただき、新春のレストランストックホルムは大盛況でした。
さて、皆様もご記憶の通り、翌日の東京はまれに見る大雪となりました。
13日は幸いにも天候に恵まれ、日差しも暖かく感じられました。
百瀬理事長より開会のご挨拶をいただき、小山理事による「恒例の」スウェーデン式乾杯で、会場は一気に華やいだムードに包まれました。
スモーガスボードを貸切で楽しむ機会も、北欧やバルトに通じた方々と一同に会することも、そして北欧の話題「だけ」で語り合う機会も、日本では滅多にありません。
テーブルを囲んで会話がはずみます。今年は新しく参加された方々が多かったせいか、例年になく会話が弾んだようです。「とても楽しかった」という声をたくさんいただきました。
もちろん、単に楽しまれただけでなく、新しい仲間を見つけられた方、新年の目標を新たにされた方、それぞれに新春懇談会を意義深く過ごされたことと存じます。
ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。
今年も北欧文化協会では、専門家を講師にお招きした月例会を開催して参ります。
すでに2月例会(カレワラの会)はキャンセル待ちの状態ですが、次々回の3月例会はスウェーデンの話題をお届けする予定です。皆様のご参加をお待ちしております。
(なお、会員の方は若干お席がございますので、お早めにお申し込み下さい。)
時流に流されず、63年間歴史を重ねて参りましたが、今年も姿勢は変わりません。
64年目の今年も、よろしくお願いします。
リンク
あけましておめでとうございます。
今年が皆様にとって、良い年でありますように。
さて、12月例会のご案内も出来ないままになっておりました。
12月例会は12月7日に開催され、大変盛況のうちに終えることができました。
キルケゴールから、ヨーロッパの思想潮流にまで話が及びました。エンデがキルケゴールを良く読んでいたエピソードなども飛び出し、大いに刺激を受けました。
12月16日には、スウェーデン大使館で開催されていたストリンドベリ演劇フェスティバルにもお邪魔しましたが、こちらのご報告はまた後日。
昨年の話はこのくらいにして、今年の話に移りましょう。
1月13日 12:00~14:00は、恒例の新春懇談会が開催されます。
会員の皆様、お申し込みはお済みでしょうか?
会員とそのご友人、北欧に興味をお持ちの方々で集い、大いに語らいましょう。
事前申し込みが必要ですので、一般の方はこちらまでお問い合わせください。
赤坂のレストランストックホルムでお会いしましょう!
そろそろ冬の訪れを感じる頃となりました。
11月例会はフィンランドの話題です。
ヘルシンキで活躍された若き建築家、大久保慈氏をお迎えして、著書「クリエイティブ・フィンランド」と同じタイトルでお話をおうかがいします。
今年の例会も、残すところあと2回です。
一年が過ぎるのはあっという間ですね。
皆様のお越しをお待ちしております。
急に秋が訪れましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
10月例会では、著書「『大フィンランド』思想の誕生と変遷―叙情詩カレワラと知識人」を出版した、津田塾大学国際研究所の石野 裕子氏をお迎えします。
石野氏には、カレワラの日にちなんだ2月例会でご報告いただくのが、半ば恒例となっていますが、その研究の集大成とも呼べる著書に関して、興味深いお話が聞けることでしょう。
皆様のお越しをお待ちしております。
8月26日(日)まで宇都宮美術館で開催中の、「フィンランドのくらしとデザイン」展に行って来ました。
タイトルから連想される内容とはやや異なり、展示は本格的な絵画から始まります。フィンランドの美しく厳しい自然と、人々の暮らしを描いた一連の絵画は、訪れた人々の心を遠くフィンランドへと誘います。
アクセリ・ガッレン=カッレラは、風景画や人物画も描いていたんですね。「オオヤマネコの巣穴」は、オオヤマネコの巣穴を見たことのない私にとっては、雪景色にしか見えません。フィンランド人が見ると、ああ確かにオオヤマネコの巣穴だと思うのでしょうか?そんなところも不思議です。
続いてカレワラの展示です。若く美しい女性アイノが、年老いた賢人ヴァイナモイネンから逃れるシーンを描いた、ガッレン=カッレラの有名な大作が展示されています。これは展示会の目玉でもあり、必見です。
ちょっと変わったところだと、日本フィンランド協会所蔵のカレワラ初版本も展示されていました。日フィン協会は、こんな貴重な書籍をお持ちだったのですね。
カレワラと並行して、ナショナルロマンティシズムの建築の展示です。エリエル・サーリネンの、1900年パリ万博のフィンランド館、ヘルシンキ中央駅、ポホヨラ保険会社ビル、(実現しなかった)カレワラ会館など、設計図と写真で紹介されています。パリ万博フィンランド館とカレワラ会館は初見だったので、興味深かったです。
展示室を移り、トーヴェ・ヤンソンのテンペラ画や、ムーミンの原画の展示です。ムーミンは有名ですが、作者のヤンソン本人はあまり知られていないので、ここでは若いヤンソンの自画像に注目したいところです。
そして、マリメッコ、アルテック、イーッタラの展示へとつづきます。デザイン愛好家には説明の必要がありませんが、そんな方でも、アルテック社の設立宣言まではご存じないのでは?スウェーデン語のタイプ原稿の写しが、解説付きで展示されています。
最後の展示室では、住宅、交通、切手など、さらに生活とデザインの関わりを紹介しています。
この企画展はフィンランドについて全般的な紹介を試みているので、ちょっと雑然とした印象は否めません。とはいえ、フィンランドや北欧について知りたいと考えている方には、まさにぴったりの展示会です。
一方で、フィンランドや北欧のことを既にご存じの方にとっても、展示の細部を良く見ると、自分の関心を掘り下げる新しい発見があると思います。
ミュージアムショップでは幅広いフィンランド製品を販売しているので、そちらもお楽しみいただけます。本企画展のカタログは2,500円で販売されています。
なお、宇都宮には栃木県立美術館もあり、美術館巡りが楽しめます。個人的には、栃木県立美術館収蔵のウィリアム・ターナーの風景画が好きなのですが、一日で両方行くのはなかなか難しいですね。名物の餃子の食べ比べと組み合わせて、何度か足を運んでみてはいかがでしょうか?
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
夏至祭もいよいよ今度の週末に迫って参りました。
準備も大詰めを迎えております。
さて、夏至祭特設ページでは、夏至祭と連動した企画として、「協会のアーカイブから」を公開しています。
今日は、「第一部 北欧文化協会と夏至祭」のパネリストである、橘 久雄理事のアルバムから、1963年12月8日のルシア祭の様子をご紹介します。
当時は秩父宮妃殿下や三笠宮殿下もご出席されて、旧迎賓館(旧朝香宮邸、現東京都庭園美術館)を会場に、盛大に開催されてました。ご存じのように、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーは立憲君主国なので、その関係から、皇族の方々にもご出席いいただいたようです。
北欧文化協会の初期の中心的なメンバーが一同に会しており、設立当初の華やかなりし時代と、当時の空気を良く伝えていると思います。
もちろん、現在は普通に開催していますので、正装していただく必要はございません。夏至祭には、お気軽にご参加ください。
詳しくは、【協会のアーカイブから】をご覧ください。
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7月28日に、「柏木 薫 語りピアノ」が杉並公会堂小ホールで開催されます。
柏木 薫氏はスウェーデンでピアノ教師として活動された経験をお持ちのピアノ奏者で、「語りピアノ」と呼ばれる、ピアノの演奏とお話を併せた独自のスタイルをお持ちです。
今 回は「色鮮やかな六重奏で彩る夏のひととき」と題して、6人のゲストをお迎えします。6人の中には、柏木 薫氏の妹である柏木 泉氏も含まれており、姉妹のピアノによる共演も見どころの一つです。そして、今回の語りピアノは「ぞうのババール」です。誰もが一度は読んだことのあるお 話ですね。
夏の午後のひととき、涼しげな音楽とともにお過ごし下さい。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
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協会と夏に関係のある話題を、皆様にご紹介します。
まずは、アビ鳥を永年研究して来た、百瀬淳子理事のエッセイです。
野鳥とフィンランドを取り上げている点が、まさに素晴らしいですね。
今は静かで自然の美しい野外博物館のイメージしかないセウラサーリが、意外な小説の舞台になっていたのを知って、ちょっとびっくりしました。
まず、皆様にお礼申し上げます。7月1日(日)に開催される夏至祭の申込みが50名に達しました。まだ参加するかどうか迷っている方も、どうぞお早めにお申し込み下さい。
もう一つお知らせです。パネルディスカッションの詳細ページが、やっと完成しました。パネリスト全員のご紹介がご覧いただけます。
当日の予習も兼ねて、是非ご覧下さい。
個人的には、当協会が北欧に関わってきた歴史と、その活動の広がりを改めて認識しました。とても興味深いパネルディスカッションになりそうで、今から楽しみです。
皆様お待たせしました!
パネルディスカッション第二部の詳細と、軽食とお飲み物の詳細を掲載しました。
ここで、詳細情報のページをまとめてご紹介します。
お問い合わせ、お申し込みが徐々に増えて参りましたので、どうぞお早めにお申し込み下さい。終了後の懇親会に参加されたい方は、特にご注意ください。
最近Facebookからのアクセスが増えてきましたので、Facebookページを開設しました。昨年から準備はしていたのですが、周囲にFacebookの利用者が少なかったので、しばらく様子を見ていました。
最近のFacebookの勢いはすごいですね。
Facebookをご利用の方は、Facebookページもご利用下さい。
北欧文化協会のWebサイトを少しだけリニューアルしました。
重要な情報は右側のメニューに表示することで、どのページをご覧になっていても、参照できるようにしました。ブログのレイアウトも、少しだけ変更しました。
特に、いままでは次回例会の情報がどこにあるかわかりにくかったため、すっきりしたと思います。
小さなことですが、皆様のお役に立てば幸いです。
昨日幕張方面に行ったので、ふと思い立って、IKEA船橋ストアに立ち寄りました。
とはいえ、あまり時間もないので、極めて限定的に。
歩いて疲れていたので、まずは2Fのレストランへ。
定番の小エビのオープンサンドと、飲み物は個人的な趣味でStockholmビール。
小エビのオープンサンドは、2012年夏至祭の軽食でもご提供します。
まったく同じではありませんが、まあ、大体こんな感じですよということで。
そして、2Fのレストランから1Fのフードマーケットに行く通り道、ちょっとキッズコーナーに立ち寄りました。
なんと、いつの間にかIKEAは出版まで始めたんですね。
ウルフ・スタルクの絵本が数冊並んでいました。
通常の書店やオンラインブックストアでは販売していませんので、まったく知りませんでした。まさかこんな形で出版されているとは…。
しかも、IKEA Familyメンバーだと、定価799円のところが499円になります。
なんというか、安いですね。
昨日はIKEAに行く予定ではなかったので、メンバーカードを忘れてしまい、結局絵本は買いませんでした…。
最後に1Fのスウェーデンフードマーケット(本当はSwedish Food Marketなのでしょうけれど、IKEAの表記にしたがっています)に立ち寄り、いろいろ購入しました。
以前はアクアビットの大きな瓶も販売していたのですが、いつの日か復活を期待したいです。
ちなみに、IKEA Familyメンバーはいろいろ割引になります。皆様カードはお忘れなく!
あと、エコバックも必要でしたね。私は袋も購入してしまいした…。
やはり、IKEAは気合を入れて行く場所だということを、改めて痛感しました。
夏至祭に向けて、着々と準備を進めています。
今日は、パネルディスカッション第一部について、ご紹介させていただきます。
今回のパネルディスカッションは、二部構成になっています。
第一部は「北欧文化協会と夏至祭」と銘打って、北欧文化協会の歴史を振り返るものになります。
1949年に設立された協会の歴史については、実は私もよく知りません。私が生まれるかなり前、というよりは、第二次大戦終戦後間もなく、北欧文化協会は設立されました。
協会の若手会員を聞き手に、大先輩の理事二名を語り手に、知られざる歴史をひもといてゆきたいと思います。
詳しくは、第一部の詳細をご覧ください。
皆様、ステーンハンマル友の会をご存じでしょうか?スウェーデンの作曲家ヴィルヘルム・ステーンハンマルの名を戴き、スウェーデンのクラッシック音楽を紹介する演奏家の団体です。
そのステーンハンマル友の会が「第2回 府中の夏 北欧の風音楽祭」を開催しています。今年は、王立ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団から2人の弦楽器奏者をゲストに迎え、北欧音楽はもとより、バラエティーに富んだ曲目が披露されます。もちろん、皆様がご存じの曲も、きっとあるでしょう。
6月14日には、モーツアルトの「フィガロの結婚」からケルビーノのアリアが2曲演奏されます。北欧ではなくて恐縮ですが、ケルビーノ好きの方とは、お会いするかもしれませんね(仕事の都合がつけばですが…)。
チケットが完売の日程もあるようですが、まだお聴きになるチャンスはございます。
府中の新緑も深い緑へと変化する中で、北欧の風を感じることができるかもしれません。是非、ステーンハンマル友の会にお問い合わせください。
期間中はスウェーデン風景画の絵画展も開催されます。併せてお立ち寄りください。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
北欧文化協会では、毎年9月から6月まで月次の例会を開催し、7月と8月はお休みになります。しかし、今年は7月1日(日)に夏至祭を開催することになりました。場所は、JR千駄ヶ谷駅前の津田ホールです。
北欧文化協会は1949年に設立され、今年で創立63年を迎えます。その長い歴史の中では、夏至祭を開催していた時期もあったようですが、久しく途絶えておりました。
夏至祭の復活はとりあえず今年限りの予定ですが、まずは皆様をお迎えして、今年の夏を一緒に楽しみたいと思います。
講演はパネルディスカッション形式で行われ、「第一部 北欧文化協会と夏至祭」では、北欧文化協会の歴史をひもといて参ります。「第二部 作品に描かれた北欧の夏」では、夏至祭を概観しつつ、文学・絵画・演劇・民族音楽から、バイキング時代の話や現代政治にまで幅広く議論してまいります。
夏をテーマとしたお話に耳を傾けながら、六本木のスウェーデン料理レストラン「リラ・ダーラナ」の軽食と、北欧のお酒(ウォッカ、アクアビット)を楽しみましょう。ともに夏を祝い、楽しい時間を過ごしましょう。
ご参加には、事前のお申込をお願いしております。
詳しくは、夏至祭特設ページをご覧下さい。
関東地方は梅雨入りしましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
6月例会は、研究のために昨年度デンマークに滞在された、早稲田大学の村井誠人教授をお迎えして、「デンマークで語られる”外に失いしものを、内にて取り戻さん”の虚実」をテーマにお話をお伺いします。
内村鑑三が著書「デンマルク国のはなし」で取り上げた、ダルガス父子のお話について、興味深いお話が聞けることでしょう。
皆様のお越しをお待ちしております。
5月16日(水)に、東京工業大学大岡山キャンパスで、スウェーデン・デイが開催されます。
東京工業大学社会理工学研究科では、2009年から5か年計画で、北欧との連携プロジェクトを実施されているそうです。今回はその一環として、無料のスウェーデン・デイが開催されます。
13:00より、日本ニッケルハルパ協会の鎌倉和子会長による講演がありますので、どうぞお見逃しなく。ニッケルハルパの演奏もお聞きになれます。
なお、スウェーデン・デイは、参加申し込みが必要です。
詳しくは、イベント情報をご覧下さい。
当協会の会員である、新田ユリ氏が出演するコンサートが、6月20日(水)にサントリーホールで開催されます。コンサートの趣旨をいただいておりますので、ご紹介いたします。
演奏会趣旨
本年度二期会WEEKのテーマは「自然」
自然との結びつきを尊ぶ北欧の国には、自然の描写にひときわ優れた作品が存在するのでは、という観点から、グリーグ、シベリウスの歌曲を中心に、クーラ、マデトヤ、キルピネンといった作曲家の、季節や森をテーマにした代表的作品を演奏する。フィンランドに縁をお持ちの、指揮者新田ユリ氏のお話を交えながら進行してゆく。
近年は、北欧ブームと言われ、広く北欧文化に関心の高い層が増えている。そういった方々にアピールして参りたい。又、声楽界においても、まだ一般的に知られていない分野であるので、紹介のよいきっかけとなれば幸いである。既存の北欧音楽ファンの方々にも、十分鑑賞に堪える演奏会として参りたい。
ちょうど夏至に合わせて開催される北欧音楽のコンサートです。
日本は梅雨ですが、北欧の爽やかな夏に想いをはせてみたいですね。
詳しくは、イベント情報をご覧下さい。
演奏会趣旨
本年度二期会WEEKのテーマは「自然」
自然との結びつきを尊ぶ北欧の国には、自然の描写にひときわ優れた作品が存在するのでは、という観点から、グリーグ、シベリウスの歌曲を中心に、クーラ、マデトヤ、キルピネンといった作曲家の、季節や森をテーマにした代表的作品を演奏する。フィンランドに縁をお持ちの、指揮者新田ユリ氏のお話を交えながら進行してゆく。
近年は、北欧ブームと言われ、広く北欧文化に関心の高い層が増えている。そういった方々にアピールして参りたい。又、声楽界においても、まだ一般的に知られていない分野であるので、紹介のよいきっかけとなれば幸いである。既存の北欧音楽ファンの方々にも、十分鑑賞に堪える演奏会として参りたい。
大阪大学准教授の古谷大輔氏は、日本の北欧関係者の間では、最もインターネットを使いこなしていることで有名です。そして、氏は音楽やグルメを愛好していることでも知られているのですが、この度大変興味深いイベントを開催されます。
私はかつて怪奇小説を愛読していたのですが、そのきっかけとなったのが、ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」でした。この小説の舞台は、ご存じの通り、ルーマニアのトランシルバニアです。そして、小説の冒頭で、なんとエキゾチックなパプリカ料理が登場するのです。
少々長いのですが、引用します(手元に日本語訳がないので原文から)。
We left in pretty good time, and came after nightfall to Klausenburgh. (中略)I had for dinner, or rather supper, a chicken done up some way with red pepper, which was very good but thirsty. (Mem. get recipe for Mina.) I asked the waiter, and he said it was called "paprika hendl," and that, as it was a national dish, (後略)
なお、Minaというのは、主人公Jonathan Harker氏の妻の名前です。
彼が妻にレシピを持ちかえるほど美味しいチキン料理「パプリカ・ヘンデル」とは、いったいどのようなものなのか、当時の私には知る方法がありませんでした。
そして、ソレラの会の案内を拝見するまではずっと忘れていたのですが、現代ならGoogleで検索すればすぐにわかりますね。日本語のレシピもありました。
さっそく、週末にでも作ってみたいと思います。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
4月13日に、北欧建築・デザイン協会の定例講演会が開催されます。
今回は、フィンランド在住の建築家大久保慈氏による、「クリエイティブ・フィンランド~建築・都市・プロダクトデザイン」です。Twitterでも活発にツイートされている大久保氏ですが、同名の著作の後日談をお話下さるそうです。
残念ながら当協会の4月例会と日程が重なってしまったのですが、当協会とも関係の深い北欧建築・デザイン協会にご興味を持っていただければと思い、ご紹介いたします。
詳しくは、イベント情報をご覧下さい。
本教室はご好評につき定員に達しました。皆様ありがとうございます。ニッケルハルパ協会では、秋にも短期教室の開催を予定しております。参加を希望される方は、ニッケルハルパ協会にお問い合わせ下さい。
4月8日(日)から5月27日(日)まで、全5回の日程で、ニッケルハルパの短期集中教室が開催されています。
ご案内が遅れてしまったため、初回の4月8日(日)がすでに終了してしまったのですが、5月27日(日)まであと4回開催されます。入門クラスと中級クラスがあるので、ニッケルハルパが初めての方から、ある程度演奏出来る方まで、幅広くご参加いただけます。
また、まだニッケルハルパをお持ちでない方でも、楽器の貸し出しがあります。
短期間でニッケルハルパをマスターしたい方は、是非ご参加下さい。
ニッケルハルパ協会は、どなたでも気軽にご参加いただける演奏会(スペルマンス・ステンマ)も開催しています。短期教室が終了してからも、一緒に演奏できる仲間がいますので、心強いですね。
詳しくは、イベント情報をご覧下さい。
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本講演会はご好評につき満席となりました。皆様ありがとうございます。
『グリーグ ― その生涯と音楽』の出版については、改めてご紹介いたします。
ノルウェーのグリーグ博物館の前館長である、アーリング・ダール氏の講演会が、4月23日(月)に開催されます。
ダール氏は、グリーグ没後100年にあたる2007年に、『グリーグ ― その生涯と音楽』を出版されました。この度、音楽之友社より日本語版が出版されるため、記念講演が開催されるものです。
入場は無料ですが、事前の申し込みが必要です。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
4月4日(水)に駐日欧州連合代表部で開催された、映画上映会「欧州と日本におけるマイノリティー」に参加してきました。この上映会は、リンガパックス・アジアと駐日欧州連合代表部主催によるものです。
リンガパックスは、言語の多様性についての啓蒙活動を推進しています。今回初めての取り組みとして、欧州連合代表部との共催で、言語マイノリティーに関する映画の上映会を開催しました。
その輝かしい初回に、フィンランド映画が選ばれたのです。
上映作品は次の二つです(YouTubeにありましたので、末尾でご紹介します)。
映画研究家のエイヤ・ニスカネン氏(ヘルシンキ大学)が、作品の解説をして下さいました。
『果てしなき道』は、ロマを扱った人形アニメです。
「プロローグ」は、ロマの起源を説明しています。
「バルサザールの犬」は、スペイン統治下のオランダのお話しで、都市の統治者バルサザールがロマを迫害するものの、その飼い犬はロマを助けて、ロマとともに旅立ってゆくというお話しです。
もう一つの作品は、第二次大戦後のフィンランド北部(ラップランド)を舞台にした、サーミ人の「フィンランド化」を扱ったドキュメンタリーです。
サーミ人とラップランド生まれのフィンランド人が登場し、当事者として当時を語るだけでなく、彼らのその後の人生と、サーミ語が公認されるに至った現代フィンランドの姿を描いています。
言語の多様性が尊重されなかった時代と、その重要性が意識されるようになった現代の両方の対比から、私を含む上映会参加者に深い感銘を与えてくれました。
さて、上映会終了後には、スナックと飲み物が振る舞われました。
せっかくの機会なので、上映会について少しお話をお伺いしてみました。
まず、初回にフィンランドを選んだのは、ちょうどエイヤ・ニスカネン氏が日本に滞在されており、上映に向けた関係者との調整を行って下さったことが大きいとのことでした。
そして、次回以降の予定については、アイヌや琉球そしてアイルランドなどを考えているとのことでした。まだ決まっていないそうですが、楽しみですね。
ボランティアのスタッフを含む関係者の皆さま、お疲れ様でした。
そして、今後も楽しみにしておりますので、是非継続的に開催して下さい。
【注意】上映された映画と内容は異なりますが、同じ映像を含んでいるためご紹介します。映画は54分ありましたが、YouTubeの映像は10分弱です。
今日から17日まで、トーキョーノーザンライツフェスティバル2012が開催されます。毎年北欧映画をまとめて観る機会があるのは、嬉しいですね。今年はフレドリック・トール・フレドリクソン監督特集ですが、他にも注目作品がたくさん上映されます。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
2月例会は、カレワラの日にちなみ、カレワラの話題を取り上げます。明後日、2月6日(月)の開催になります。
フィンランドセンタ―所長のカウコ・ライティネン氏と、津田塾大学国際関係研究所の石野裕子氏をお迎えします。
今月から、また京橋プラザ区民館での開催になります。皆さまのご参加をお待ちしております。
2012年の新春懇談会は、1月15日(日)の開催です。
いよいよ来週に迫って参りましたが、お申し込みはお済みでしょうか?
まだの方がいらっしゃいましたら、どうぞお早めにお申し込み下さい。
今年も、ニッケルハルパの生演奏があります。
北欧の料理とお酒、生演奏とおしゃべりで、楽しい時間を過ごしましょう。皆さまのお好みは、ビール、それともアクアビット、あるいはウォッカかでしょうか?私は昨年はワインにしてしまったので、今年は北欧のお酒にしてみようかと思っています。
では、皆さまとお目にかかるのを楽しみにしています。
名古屋のイベントのご紹介です。
1月29日(日)に、「ティモ・コルホネン ギターリサイタル」が、栄の宗次ホールで開催されます。フィンランド出身のコルホネンは、世界のトップギタリストです。バッハの無伴奏バイオリンソナタとパルティータを、コルホネン自身がギター独奏用に編曲しています。
宗次ホールでは、12月にも北欧にちなんだコンサートを開催しており、継続的に北欧の音楽をご紹介しています。12月のコンサートは、満席だったそうです。名古屋にも北欧に関心を持つ方がたくさんいらっしゃるのは、とても嬉しいですね。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
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年頭にあたり、謹んで皆様のご健勝とご活躍を祈念申し上げます。
今年で、北欧文化協会は、創立63周年を迎えますが、今、脳裏を占めますのは、やはり昨年3月11日の東日本大震災と復興の問題ですね。その話題を協会のテーマである北欧諸国とバルト三国に限定しても、在日の市民の方々のボランティア活動をはじめ、大使館レベルでも、被災地に駆けつけて下さったり、賑やかなオークションの催しを開いて救援資金を集めて下さったり、都内などに仮住まいを余儀なくされている被災者を招待して激励の会を催されたり、など手をつくして支援をして下さいました。同時に、こうした地球規模の災害やいわゆる核エネルギーの問題にどう対処したらよいのか、自然エネルギーの開発にどう取り組んでいったらよいのか、など、互いに知恵を出し合っていく必要に迫られています。
私のような「戦後世代」の者にとっては、忘れがたいことがあります。福島原発の事故について、廣島、長崎への原爆投下によって核開発の恐ろしさを知ったはずだのに何故そんなことが起こるのか?と皆さんは訝られるかも知れませんが、実は、原爆被害の報道が占領軍のプレスコードによって厳しく取り締まられる一方で、まるでそれを中和するかのように「核の平和利用」という発想がマスコミなどによって喧伝され、私たちも抵抗なくそれを受け入れた、という事実があるのです。原爆の体験に泣く被爆者と、体験しない私たちの間に深い意識の隔たりが生まれてしまったのが「占領時代」なのだと、私には思われてなりません。
そういう延長線上で自分たちが蒔いた種の恐ろしさをようやく自覚しだした頃、ある在日フィンランド人のお宅を訪れた時手渡されたのが、モニカ・ブローというスウェーデンの女性が書いた本でした。それは彼女がルンド大学に出した学位論文(1986年)に依拠していましたが、占領下に敷かれた言論統制のために、太田洋子などの作家が干渉を受けたとか、被爆者の医療データを占領軍に取り上げられてしまったとか、核兵器の恐ろしさを日本人ばかりでなく世界人類が認識する絶好の機会が空しく去った史実を詳細に調べ上げていました。日本人がしていなければならなかったことをスウェーデンの研究者がしていたことに、衝撃と恥ずかしさを感じたことを覚えています。
振り返ってみますと、日本と北欧の付き合いには長い歴史がありますし、アジア・太平洋戦争後にしたところでも、さまざまな転変がありました。北欧文化協会が誕生した1949年という時期をとってみても、戦後の闇市・焼け跡で暮らす私たちにとって、北欧帰りの人々が語る北欧諸国の暮らしは、お伽話を聞くような遠い憧れの存在でした。そういう北欧も次第にわれわれの日常生活の中で感じられるようになり、そして2009年に60周年記念を迎えたのちの今はまた、とりわけ昨年3月11日のあの震災に由来する諸事件の中に日本も北欧も共通して巻き込まれているわけです。私たちの北欧諸国への関心も、それにもとづく北欧文化協会の活動も、こうした歴史をしっかり受けとめながら、ますます発展していってほしいと願っています。
(本会理事長 百瀬 宏)
年頭にあたり、謹んで皆様のご健勝とご活躍を祈念申し上げます。
今年で、北欧文化協会は、創立63周年を迎えますが、今、脳裏を占めますのは、やはり昨年3月11日の東日本大震災と復興の問題ですね。その話題を協会のテーマである北欧諸国とバルト三国に限定しても、在日の市民の方々のボランティア活動をはじめ、大使館レベルでも、被災地に駆けつけて下さったり、賑やかなオークションの催しを開いて救援資金を集めて下さったり、都内などに仮住まいを余儀なくされている被災者を招待して激励の会を催されたり、など手をつくして支援をして下さいました。同時に、こうした地球規模の災害やいわゆる核エネルギーの問題にどう対処したらよいのか、自然エネルギーの開発にどう取り組んでいったらよいのか、など、互いに知恵を出し合っていく必要に迫られています。
私のような「戦後世代」の者にとっては、忘れがたいことがあります。福島原発の事故について、廣島、長崎への原爆投下によって核開発の恐ろしさを知ったはずだのに何故そんなことが起こるのか?と皆さんは訝られるかも知れませんが、実は、原爆被害の報道が占領軍のプレスコードによって厳しく取り締まられる一方で、まるでそれを中和するかのように「核の平和利用」という発想がマスコミなどによって喧伝され、私たちも抵抗なくそれを受け入れた、という事実があるのです。原爆の体験に泣く被爆者と、体験しない私たちの間に深い意識の隔たりが生まれてしまったのが「占領時代」なのだと、私には思われてなりません。
そういう延長線上で自分たちが蒔いた種の恐ろしさをようやく自覚しだした頃、ある在日フィンランド人のお宅を訪れた時手渡されたのが、モニカ・ブローというスウェーデンの女性が書いた本でした。それは彼女がルンド大学に出した学位論文(1986年)に依拠していましたが、占領下に敷かれた言論統制のために、太田洋子などの作家が干渉を受けたとか、被爆者の医療データを占領軍に取り上げられてしまったとか、核兵器の恐ろしさを日本人ばかりでなく世界人類が認識する絶好の機会が空しく去った史実を詳細に調べ上げていました。日本人がしていなければならなかったことをスウェーデンの研究者がしていたことに、衝撃と恥ずかしさを感じたことを覚えています。
振り返ってみますと、日本と北欧の付き合いには長い歴史がありますし、アジア・太平洋戦争後にしたところでも、さまざまな転変がありました。北欧文化協会が誕生した1949年という時期をとってみても、戦後の闇市・焼け跡で暮らす私たちにとって、北欧帰りの人々が語る北欧諸国の暮らしは、お伽話を聞くような遠い憧れの存在でした。そういう北欧も次第にわれわれの日常生活の中で感じられるようになり、そして2009年に60周年記念を迎えたのちの今はまた、とりわけ昨年3月11日のあの震災に由来する諸事件の中に日本も北欧も共通して巻き込まれているわけです。私たちの北欧諸国への関心も、それにもとづく北欧文化協会の活動も、こうした歴史をしっかり受けとめながら、ますます発展していってほしいと願っています。(百瀬 宏)この絵本『地平線のかなたまで』は、前回ご紹介いたしました『なかなおり』(猫の言葉社)の作者ヘルヤ・リウッコ=スンドストルムの作品です。ヘルヤ・リウッコ=スンドストルムの文と陶板、それに、稲垣美晴先生の翻訳の素晴らしさはそのままに、うさぎが主人公なのも『なかなおり』と同じです。もっとも、『地平線のかなたまで』の主人公は、「子うさぎ君」なのですが。
子うさぎ君のおかあさんは教育熱心なおかあさんだったので、春になると子うさぎ君ときょうだいたちを有名なピョンピョン学院に入学させました。しかし、実際ピョンピョン学院に入学してみると子うさぎ君はの足は…。お医者さんのププラ博士のもとへ行くものの、よいお話は聞けないのでした。
いっときは悲しみに沈む子うさぎ君でしたが、彼はひとり生きていくことを決心します。そして、子うさぎ君は自分の力で、他のうさぎたちにはできない生き方を身に着けるのでした。子うさぎ君は、ほかの動物やうさぎたちを助けてゆきます。
ここ数年でしょうか、「心が折れそう」という言葉を耳にすることが多くありませんか? 私は、この言葉があまりすきではありません。私も子うさぎ君のようにハンデを持っているので、もし「心が折れそう」なんて思っていたら、私の心はとうにぽきんと折れていたことでしょう。
子うさぎ君も、はじめは小さな胸がしめつけられそうになります。でも、すぐに自分なりの生き方を見つけて、前に進んでゆきます。それは、子うさぎ君にとってはたいへんなことだったでしょう。今年も、とても悲しいことがたくさんありました。でも、次に何ができるかを考えること、実行してみることが大切ではないでしょうか。
この絵本の最後は、希望があふれています。
いま「心が折れそう」になっているあなたも、子うさぎ君のお話を読んでみませんか? きっと明日から、いいえ、絵本を読み終わったらすぐに、何かがかわるかもしれませんよ。
(本会会員 北川美由季)
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今年も残すところわずかとなりました。
遅ればせながら、クリスマスのご報告をいたします。
私は、クリスマスイブは自宅で家族と過ごし、クリスマスは外出して過ごしました。
クリスマスはややゆっくりと、午後から六本木に出かけ、スウェーデン料理店「リラ・ダーラナ(Lilla Dalarna)」でユール・ボード(クリスマスのビュッフェですね)をいただきました。
北欧文化協会の新春懇談会が開催される赤坂の「ストックホルム」が、北欧モダンなスタイリッシュな雰囲気だとすると、「リラ・ダーラナ」は、こじんまりとして暖かい雰囲気のお店です。以前は、同じ六本木でも芋洗坂の途中にあったのですが、六本木ヒルズのすぐそばに移転しました。以前の木のベンチも素敵でしたが、今のお店も古風でのんびりした雰囲気が素敵です。食べるのに夢中で、お料理の写真を撮り忘れてしまったのですが、もちろん、とてもおいしかったです。
食事を楽しんでから、六本木ヒルズで開催中のクリスマス・マーケットに立ち寄りました。ドイツのクリスマス・マーケットでしたので、ちょっと北欧から外れてしまいますが、本場さながらの雰囲気です。ここには、ミュンヘンのブルワリー「Franziskaner」が入っているから、その縁でドイツ大使館等の後援があるのかもしれません。食べ物の屋台も出ていて、皆さん楽しそうでした。ガラスを隔てた屋内が、有名なフレンチレストラン「ジョエル・ロブション」だったので、屋台のドイツ料理との対照的な光景が、少し可笑しかったです。
さて、夜は有楽町に移動して、公開中のノルウェー映画「クリスマスのその夜に」を観ました。
ベント・ハーメル監督の作品は、今までは一つのストーリーを追いかける展開でしたが、この作品は複数のストーリーが交錯して展開します。それぞれの登場人物が、それぞれの一歩を踏み出して、甘くもあり、酸っぱくもあり、塩辛くもあり、苦くもあり、そして結局は、それぞれの素敵な未来に向けて歩んでゆきます。そして、それぞれの未来は?それは、ラストシーンの息をのむような光景に象徴されているのでしょう。
映画を終えて外に出ると、有楽町もクリスマスのイルミネーションに彩られていました。
さて、皆さまのクリスマスはいかがでしたか?
素敵なお話は、1月15日(日)の新春懇談会でお聞かせ下さい。
それでは皆さま、良いお年をお迎え下さい。
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「語りピアノ」という、ちょっと不思議なジャンルで活躍する柏木薫氏と、スウェーデン人オペラ歌手マティルダ・ポールソン氏によるコンサート、2012年1月20日に杉並公会堂で開催されます。
プログラムは、グリーグ、シベリウス、ペッテション=ベリエルなどの北欧の曲と、モーツァルト、ビゼー、サン=サーンスのオペラから、どれも有名なアリアとなっています。
個人的には、モーツァルトの「恋とはどんなものか」が好きですが、「ごんぎつね 朗読とピアノのための」にも、とても興味が惹かれます。
さあ、どんなコンサートになるのでしょうか?
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
12月14日(水)に、外務省主催による、日・バルトセミナーが開催されます。
1990年にバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)は独立回復を宣言しましたが、今年は日本とバルト三国の新たな外交関係開設20周年に当たります。
メインテーマは、メディアを通したバルト三国と日本です。
12月12日(月)までに事前申し込みが必要ですので、参加される方はお早めにお申し込み下さい。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
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ベント・ハーメル監督の最新作「クリスマスのその夜に」が、公開されました。
ベント・ハーメル監督と言えば、「卵の番人」、「キッチン・ストーリー」、「ホルテンさんのはじめての冒険」など、どれも何気ない日常から始まり、どこか不思議な世界に入ってしまうのですが、最後にはどこかほっとさせられる、そんな物語が魅力的です。
今度はどんなお話が描かれるのでしょう?
とても楽しみです。
12月3日からヒューマントラストシネマ有楽町で、その後全国で順次公開されます。
札幌、八戸、盛岡、仙台、山形、福島、千葉、静岡、名古屋、伊勢、京都、梅田、神戸、広島、福岡、大分、那覇、そして東京も入れれば、18都道府県で公開されます。
最近の北欧映画は、上映館が増えましたね。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
ノルウェー国立音楽大学ピアノ科で学ぶ、安保美希氏のコンサートが開催されます。
12月9日(金)は旭川、12月11日(日)は札幌、その後も東京と仙台でコンサートが予定されています。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
「弦楽アンサンブルの愉悦Ⅲ 北欧の名曲集」は、11月22日(火) 19:00から、浜離宮朝日ホールで開催されました。
浜離宮朝日ホールは、築地市場の隣、朝日新聞東京本社の新館2Fにあります。
このホールは音響が大変素晴らしい他、ホワイエにバーカウンターがあり、開演前や幕間に飲み物が楽しめます。
これは重要ですよね?
もちろんコーヒーだけでなく、ビールやワインを召し上がっている方も、たくさんいらっしゃいました。
さて、当日のプログラムです。
―休憩―
―アンコール―
前半は、仕事の疲れもあって少し集中できなかったのですが、幕間のおいしいコーヒー(レストラン アラスカが運営しています)をいただいてリフレッシュ。
後半の最初は、ダグ・ヴィレーンでした。
ダグ・ヴィレーンの曲は初めて聞いたのですが、ちょっと風変わりで面白かったです。一つ一つの旋律は、以前どこかで聞いたことがありそうで、曲全体は今までに聞いたことがなく、その上とてもエレガントにまとまめられていました。
演奏はピッキングがふんだんに使われていて、弦楽アンサンブルというよりは、打楽器のような軽快さでした。
まるで二匹のうさぎがお互いを追いかけながら、あるいは先に走り出し、あるいは後から追いかけ、追いつ追われつどんどん進んでゆきます。小気味良いリズムに思わず引き込まれてしまいました。
そして、アンコール。
グリークの過ぎた春の余韻を楽しみながら、会場を後にしました。
とても素晴らしいコンサートでした。
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講演 「もっと知りたくなる北欧 ―大人の旅・スタイル―」
講師 菅原洋明(フィンツアー取締役営業本部長
・元スカンジナビア政府観光局マネージャー)
日時 12月5日(月) 18:30~21:00
会場 京橋プラザ区民館
11月12日(土)に、渋谷区文化センター大和田「さくらホール」で「第2回ラトビア音楽の集い」があり、行ってきました。音楽会は、日本・ラトビア国交樹立90周年および国交回復20周年を記念して開かれたもので、渋谷区自慢の新設ホールが満員になる盛況ぶりでした。
出演は、合唱団Koris Bumbieri、日本ラトビア音楽協会合唱団「ガイスマ」をはじめラトヴィアの音楽に関心をもつ人々が出演し、ラトビア国歌をはじめ、ラトビアの歌のかずかずが紹介されました。三度もかたちを変えて演奏された「風よそよげ」や、抜かすわけにいかない(司会者の言)「百万本のバラ」などに観客から大きな拍手が送られました。市民手作りの合唱団には、ラトビア語の歌を覚えた(私たちの先生がラトビアが好きで)という女子高生たちが最年少グループで参加するなど、ほほえましい話も聞きました。
(理事長 百瀬 宏)
名古屋のイベントのご紹介です。栄の宗次ホールで、12月17日(土)に「北欧のクリスマス」と題したコンサートが開催されます。
2部構成で、フィンランドとノルウェーのクリスマス音楽が楽しめます。さらに、当日は北欧雑貨やお菓子の販売もあるそうです。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
オペラを始めとして幅広く活躍するソプラノ歌手の中嶋彰子氏の企画による、北欧音楽を集めた演奏会が、2012年1月19日(木)に、港区虎ノ門のJTアートホール アフィニスで開催されます。
今年はモノオペラ「人魚姫」の人魚姫役も話題になった中嶋氏ですが、JTアートホール室内楽シリーズでは、唯一の声楽家プランナーとして活躍されています。
その中嶋氏による2回目の企画は、「北欧のロマンス」になりました。
興味深いですね。
来年1月なので少し先ですが、皆さま予定を空けておかれてはいかがでしょうか?
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
講演 「スウェーデンの環境党・緑―成長への道」
講師 中嶋瑞枝(元外務省海外安全相談センター長)
日時 11月14日(月) 18:30~21:00
会場 京橋プラザ区民館
今年もフィンランド映画祭が開催されます。
昨年は恵比寿ガーデンシネマでの開催でしたが、今年の1月に惜しまれつつも閉館されたため、今年は角川シネマ有楽町での開催となります。ちなみに、恵比寿ガーデンシネマの跡地は、K-POP専門のライブハウスになったそうですね。時代の流れを感じます。
さて、話が逸れましたが、フィンランド映画祭2011は、全5作品の上映となります。
原題:Napapiirinsankarit 94分/2010年
失業中のヤンネは、長年の恋人イナリからデジタルチューナー購入用に渡された50ユーロを、親友のカプとライハとの酒代に使ってしまう。いい加減なヤンネに
ほとほと嫌気がさしたイナリは、「翌朝までにチューナーを買ってこなければ別れる」と宣告する。無銭のまま放り出されたヤンネは、ふたりの仲間と一緒に200キロ離れたロヴァニエミまでチューナーを買い求めに行くことに。しかしその途中、イナリの元カレ、獰猛な美女軍団、警察、謎のロシア人たちとの遭遇
など、次々と3人に災難が襲い掛かるのだった!?凍てつく氷と雪の景色を舞台に、3人の男たちに降りかかるトラブルと成長を描いた、フィンランド版コミ カル・ロードムービー。
原題:Hyvä poika 88分/2011年
女優のレイラはスキャンダルから逃れるようにして、イルマリとウントのふたりの息子と共に湖畔の別荘にやって来る。しかし親子水入らずの平穏な時間も束の間、すぐに物足りなさを感じはじめたレイラは友人たちを招待して賑やかな週末を過ごすことに。しかもその中にいた作家のアイモは週末を過ぎても別荘に滞在
を続け、レイラとの距離を縮めていく。エキセントリックな一面を持つ母親をひたむきに支えるイルマリにとって、親子の間に水をさすように現れたアイモは、ひたすら煩わしいだけの邪魔な存在でしかなかった。一方、アイモも決して心を開かないイルマリに対して、徐々に不満を募らせていく。静かに綻びを見せていく青年の心情と次第に歪みが生じていく母子関係を丹念に描き上げていく異色作。
原題:Prinsessa 100分/2010年
1945 年、暗い過去を背負い、統合失調症を伴う躁鬱病と診断され精神病院に入院させられたアンナは、自らを「プリンセス」と呼んで、王妃のように振る舞う。そんなアンナに対して最初は戸惑いを覚えた患者や病院スタッフも、やがて彼女を「プリンセス」として受け入れていく。楽しく歌い、踊り、周囲に施しをするプリ
ンセス・アンナの存在は、次第に病院の雰囲気を明るく、和やかにし、患者たちを癒していくのだった。しかし担当医のヨハンだけはどこまでもアンナを患者扱いし、危険な手法を使ってでも医学的な治療を実施することにこだわり続ける……。実在したアンナ・ラッパライネンの物語をベースに、その稀有な半生を描い た心に染みるドラマ作。
原題:HellaW 82分/2010年
1920年代、実業家として成功を収めていたヘッラは、大恐慌の煽りを受けて資産を失い、再び劇作家として活躍する。さらにはその幅広い交友関係を生かして、冬戦争でのソビエトとフィンランドの和平にも大いに貢献する。しかしそんなヘッラの愛国精神や尽力とは裏腹に、フィンランド当局は彼女に国家反逆罪の疑いがあるとして、執拗に監視の目を光らせるのだった。やがて第2次世界大戦が勃発し、ヘッラの運命はさらに暗い闇へと引きずり込まれていく。1920年代~40年代にかけ、フィンランドの有名女性劇作家、実業家、活動家、母として波乱の人生を歩んだ、ヘッラ・ヴオリヨキの知られざる姿を綴った重厚な歴史ドラマ作。
原題:Rare Exports 80分/2010年
ク リスマスイヴを迎えた北フィンランド。クリスマスムードで賑わう町中とはほど遠い山村で、サンタを恐ろしい存在だと信じる少年ピエタリは、トナカイ猟を営
む厳格な父親ラウノと寂しく過ごしていた。そんな中、考古学上の発掘作業の名目で、国境付近の山に封印されたという「本物のサンタクロース」が多国籍企業の社長の手によって掘り起こされていた。すると地元の子どもたちが次々と失踪、トナカイの大量死が発生するなど奇妙な事件が後を絶たない。ピエタリと大人たちは町を守ろうと、一攫千金狙いの多国籍企業、サンタクロース相手に戦いを挑むのだった……。世界各地で絶賛されたブラックユーモア溢れる珠玉のクリス
マスファンタジー!
どの作品も面白そうですが、個人的には、特にラップランド・オデッセイに興味があります。みなさんはいかがですか?
そういえば、昨年のフィンランド映画祭上映作品からは、今年劇場公開された作品もありましたね。いち早くご覧になりたい方は、この機会に足をお運びください。
詳しくは、 イベント情報をご覧ください。
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本日午前10時より、テレビ朝日の「サンデーフロントライン」で、杉原千畝特集が放送されるそうです。
5月例会で講師を務めていただいた、塩谷賢作氏(写真家、リトアニア在住)が撮影のお手伝いをされたそうです。
直前のお知らせとなり、申し訳ありません。
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2011年11月22日(火) 19:00より、浜離宮朝日ホール開催されます。
このコンサートを企画された山口裕之氏は、NHK交響楽団のコンサート・マスターのひとりです。山口氏をはじめとする16名のトッププレーヤーが、北欧の「知られざる名曲」をご紹介する意欲的なコンサートです。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
講演 「ハーラル美髪王:建国伝承とノルウェー人のナショナル・アイデンティティ」
講師 成川 岳大(日本学術振興会特別研究員(PD)・埼玉大学非常勤講師)
日時 10月7日(金) 18:30~21:00
会場 京橋プラザ区民館
8月3日に岩波書店から「小国外交のリアリズム 戦後フィンランド1944-48年」が出版されました。
著者は当協会の百瀬理事長です。決して安いとは言えない専門書ですが、お近くの図書館にリクエストされてはいかがでしょうか?
皆さま、夏休みはいかがお過ごしでしたでしょうか?
私はずっと仕事で忙しく、ブログの更新も怠っておりました。
さて、北欧文化協会の9月例会が開催されます。
会員の皆様の元気なお姿を拝見するのを楽しみにしております。
また、9月から参加してみようとお考えの方、是非お越しください。
講演 「スウェーデンの児童演劇―子どもが鑑賞する舞台芸術とそれを取り巻く環境―」
講師 上倉 あゆ子(東海大学文学部北欧学科講師)
日時 9月12日(月) 18:30~21:00
会場 京橋プラザ区民館
オスロ官庁街での爆弾テロと、オスロ近郊のウートオイヤ島で開催されていた労働党青年部のキャンプでの銃撃事件で、80人以上の方が亡くなりました。
ご冥福をお祈りいたします。
最近忙しくてなかなか更新できませんが、そんな間にも北欧関連イベントが開催されています。
フィンランドのオルキルオトの高レベル放射性廃棄物処分場に関するドキュメンタリーです。4月末から絶賛上映中です。関東地方は終盤ですが、まだまだ見る機会があります。地方でも公開されていますので、是非どうぞ。
東京国立近代美術館フィルムセンターで、5月27日~6月19日まで開催中です。東京以外でも、京都、広島、岡山、山口、高松で開催されます。西日本の方も是非。珍しい北欧とバルトの映画が見られます。
トマス・ヴィンターベア監督のデンマーク映画です。本日より公開。
世田谷文学館で、6月26日まで開催中です。これも行かなくては。
ということで、開催中のイベントをご紹介しました。
まだ掲載許可をいただいていないためお知らせだけですが、検索してみて下さい。
百瀬理事長をはじめ、当協会の理事や会員多数が執筆に参加している「フィンランドを知るための44章」が増刷を重ね、ついに第3刷に突入しています。
明石書店の人気シリーズ「エリア・スタディーズ」から、北欧諸国をご紹介します。
全て北欧研究の第一人者が執筆しているため、内容が正確でup-to-dateなのが特徴です。しかも、論文と違って、ムズカシくありません。この春から 北欧の「何か」を始められた方、視野を広めて見通しを良くしませんか?
デンマーク、スウェーデンも併せて、是非お読みください。
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「FINLAND FEST 2011」で、フィンランドからヴァルティナとアラマーイルマン・ヴァサラットが来日します。ヴァルティナは、なんと11年ぶりの来日だそうです。5月28日、29日に渋谷 O-WESTです。
もし両日ともご都合が悪い、あるいは、渋谷をご敬遠の方は、5月27日に武蔵野市民ホールで、ヴァルティナのみの公演があります。
情報を掲載するのが遅くなってしまいましたが、まだチケットありましたのでどうぞ!
なお、それぞれ主催・問合せが別ですので、どうかお間違えのないように。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
何かに憧れるきもち、それゆえに自分の姿を偽ること、誰かに意地悪したくなるきもち、大切な言葉を口にする勇気・・・。
こどもの頃なら誰しも、否おとなになっても持つこんな感情を、この絵本『なかなおり』はあらためて私たちにおしえてくれます。
作者のヘルヤ・リウッコ=スンドストロムは、フィンランドの有名なセラミック・アーティストです。フィンランドの製陶会社アラビア(現・イーッタラ)でデザイナーを務め、その手による動物のちいさなフィギュア、特にこの絵本に登場するうさぎは、お馴染みの方も多いことと思います。
今回ご紹介しました『なかなおり』は、陶板絵本です。「陶板」とは陶(磁)器製の薄い板に陶芸用絵具で絵を描き焼き上げたものだそうです。なるほど、この絵本に登場する、うさぎや森の動物たち、風景などは、素朴でありながら個性的です。この陶板絵本、というひとつのエッセンスを取っただけでも、読み応えのある一冊です。
うさぎたちのお話の内容は、敢えてここでは種明かししません。でも、「なかなおり」って?さあ、みなさん、この一冊ぜひ手に取ってご覧ください。そして、いつもの稲垣美晴先生の素晴らしい翻訳もご堪能ください。
(本会会員 北川美由季)
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リトアニア在住の写真家、塩谷賢作氏の写真展示・販売サイン会が開催されます。
全2回の開催ですが、1回目に参加しましたので、ご報告します。
会場となった浅草のCafeRest'CUZN(カフェレスト カズン)は、浅草寺と六区の間に位置します。仲見世の喧騒からやや離れ、六区の喧騒にたどり着く前の、落ち着いたたたずまいを見せる一角に、心地よい空間が待ち受けています。
5月1日の午後、雲行きがやや怪しくなって来た頃にカズンに到着すると、塩谷氏は既に旧知の方々を迎えて、くつろいだ様子でお話をされていました。
カズンは、塩谷氏がリトアニアに渡る前に通っていたお店ということです。
落ち着いた店内では、大型ディスプレイに塩谷氏の写真が映し出され、カフェで写真家本人と語らいながら、写真集「See-through Chrysalis」を購入することができます。
私がお話しする間にも、立ち去る人あり、新たに訪れる人あり、皆が楽しいひと時を過ごし、写真と会話を楽しでいます。ビールを片手にゆっくりと過ごす時間は、何物にも代えがたい体験です。
第2回は、5月8日(日)にカズンで開催されます。
写真とリトアニアにご興味をお持ちでしたら、是非お出かけいただき、塩谷さんに気軽に話しかけて下さい。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
なお、塩谷賢作氏には、明後日5月6日(金)に開催される、北欧文化協会5月例会でご報告いただきます。併せて、皆様のご来場をお待ちしております。
詳しくは、次回例会のご案内をご覧ください。
それにしても、写真家の写真を素人が撮影し、それをBlogに掲載するというのは、おそろしく大胆な行為だと感じます。本物の塩谷氏はもっと魅力的な方であることを、申し添えます。
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会 場: CafeRest'CUZN(カフェレスト カズン)
住 所: 東京都台東区浅草 1-41-8
電 話: 03-3842-3223
東京メトロ銀座線浅草駅または田原町駅より徒歩約10分
つくばエクスプレス浅草駅より徒歩約5分
東京都台東区浅草1-41-8
日本ニッケルハルパ協会より、スペルマンスステンマ(スウェーデン民族音楽の集い)開催のお知らせが届いています。
連休最終日の5月8日に開催されます。
連休の締めくくりに、是非お出かけいただき、スウェーデン音楽の生演奏をお楽しみ下さい。今回は飲食物は出ませんが、参加費無料となっております。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
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先日、カンテレの演奏家グループ「テレジアンカンテレ」による、東日本大震災のチャリティーコンサートの情報をお伝えしました。
このシリーズコンサートの第一回は、4月29日にスオミ・キリスト教会で開催されました。私も参加させていただきましたので、ご報告いたします。
会場となった礼拝堂は満席でした。多くの方々が、コンサートの趣旨に賛同されるとともに、カンテレの演奏を心待ちにしています。
演奏に先立ち、スオミ・キリスト教会から開催のご挨拶があり、カンテレクラブ「ピエニタウコ」の演奏で、コンサートは幕を開けました。
ピエニタウコは、スオミ・キリスト教会で開催されている5弦カンテレのクラブで、はざた雅子氏が指導されています。この日は、練習の成果を存分に発揮していただきました。
次に、36弦カンテレの高橋翠氏と、15弦カンテレの横山夏子氏による演奏です。お二人のみずみずしく、息のあった演奏がとても素敵でした。
上記の他に一曲
そして前半を締めくくるのは、はざた雅子氏の演奏です。完成度の高さでは、はざた氏の右に出る演奏家はいらっしゃらないでしょう。
はざた氏作曲の「オーロラ」は、極北の空に幻想的な光がゆらめく様子を表現した曲で、目を閉じるとその光景が浮かんでくるようです。
また、フィンランドの著名な作曲家メリカントと、誰もがご存じのパッヘルベルのカノンを対比させる構成は、とても面白かったです。どちらも素晴らしい曲ですが、あのカノンがカンテレだとこうなるんだというのは、興味深い体験でした。
上記の他に一曲
ここで休憩に入ります。
ロビーでは、カンテレのCDやフィンランドのパンの販売があり、大変な賑わいです。
パンは、スオミ・キリスト教会の料理クラブ「プー・ママ」の手作りです。
後半は福原優子氏のグランドハープの演奏で幕を開けました。
5弦カンテレから始まり、楽器も音量もだんだん大きくなってきました。
私はグランドハープの生演奏は初めてでしたので、その迫力と美しい音色に、ただ圧倒されました。でも、大きいだけに、演奏するのはなかなか骨が折れそうでした。
ハープで聴く「トロイメライ」も趣があります。
ここで、はざた雅子氏、高橋翠氏、横山夏子氏のトリオになります。
「熊のダンス」では、カンテレの様々な奏法を披露して、観客を魅了しました。
また、「春」は横山氏の手になる曲で、師匠と弟子という関係の三人が演奏されるお姿は、感慨深いものでした。
そして、グランドハープが加わり、いよいよ四重奏になります。
私は詳しくはないのですが、この構成のコンサートは、非常に珍しいのではないでしょうか? 本当に圧巻です。
カンテレは琴に似た楽器だと思うのですが、「さくらさくら」の重奏は、琴の重奏とはかなり異なった印象を受けました。とてもやわらかく繊細で、しかし力強さも感じられます。不思議な楽器です。
また、はざた氏から、スウェーデンとロシアの間で苦難の歴史を持つフィンランドが、独立の情熱をこの曲に込めたエピソードが紹介されました。
そして、最後にピエニタウコも加わり、演奏者全員での演奏となりました。
今回の震災からの復興を祈りながら、演奏家と聴衆が一体となりました。
さて、スオミ・キリスト教会でのコンサートは幕を閉じたわけですが、このシリーズコンサートは、5月以降も毎月開催される予定です。皆さまも、是非ご参加下さい。
詳しくは、イベント情報をご覧ください。
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はざた雅子氏が率いるカンテレの演奏家グループ「テレジアンカンテレ」が、東日本大震災のチャリティーコンサートを開催します。カンテレの重奏を身近に聞くことが出来るまたとない機会です。皆さま、是非足をお運びください。
このチャリティーコンサートは、4月29日のスオミ・キリスト教会を皮切りとして、シリーズコンサートとして開催されます。意欲的な取り組みの、記念すべき第一回にご参加いただくだけでなく、友人・知人へのご紹介もお忘れなく!
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本日は4月例会にたくさんの方にお越しいただき、誠にありがとうございました。
震災後の自粛ムードを打ち破る、力強い第一歩になりました。
5月例会のご案内です。
講演 「蛹(さなぎ)の中で-リトアニアで暮らす日々」
"Being in a chrysalis - Life in Lithuania"
講師 塩谷 賢作(写真家、UAB Studio Aika, Vilnius代表)
日時 5月6日(金) 19:00~21:00
会場 京橋プラザ区民館
なお、例年5月例会と併せて総会を開催しております。
総会は18:30~19:00となりますので、正会員の方はご出席をお願いします。
一般の方は、19:00開始となりますが、18:30からお越しいただいても結構です。
5月例会でご報告される予定の塩谷賢作氏(写真家、リトアニア在住)が参加されるイベントが、明後日の4月2日(土)に開催されます。
写真集の販売もありますので、お手にとってご覧頂くチャンスです。お近くの方は、是非お出かけ下さい。
詳しくはイベント情報をご覧ください。
3月はあっという間に過ぎゆこうとしています。そして、気がつけば、フィンランド映画「4月の涙」の上映が近づいて参りました。
フィンランド内戦を舞台にしたこの映画は、内戦という極限状況における、個人の生き様を描いています。普遍的なテーマではありますが、今の日本においてこそ、人々が求めているテーマなのかもしれません。
5月7日(土)より、シネマート新宿、銀座シネパトス他でロードショーです。
この度の震災並びに津波で被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
私事ではありますが、自分の両親と妻の母も被災しました。幸い無事だったのですが、Webサイトの更新がしばらく止まってしまい、ご迷惑をおかけしました。
さて、北欧文化協会の4月例会ですが、予定通り4/4(月)に開催されます。
このような折ではありますが、皆さまお出かけいただき、元気なお姿をお見せいただければ幸いです。
また、宇宙樹No.191も公開されましたので、ご覧下さい。
明日は3月例会です。皆様お誘い合わせの上、是非お越し下さい。
講演 「スウェーデンの制裁制度について
~裁判員に選ばれたときに、何かの参考になればということを念頭に~」
一、スウェーデンの、犯罪にたいする刑罰を含む制裁にはどのようなものがあるか
二、刑罰を含む制裁の選択及び量刑はどのような基準で行なわれるか
講師 坂田 仁(犯罪学及びスウェーデン法研究者・本会会員)
日時 3月7日(月) 18:30~21:00
会場 京橋プラザ区民館
★★本イベントは開催中止となりました★★
新春懇談会でニッケルハルパを演奏していただいた、鎌倉ご夫妻をご記憶かと思います。
この度、鎌倉和子氏が会長を勤める日本ニッケルハルパ協会が、スペルマンス・メーテ(演奏家の集い)というイベントを開催いたします。皆様、是非ご参加下さい。
以下、ご案内メールからの引用です。
ーーーここからーーー
こんにちは、日本ニッケルハルパ協会です。
日頃は弊協会の活動にご理解、ご支援を賜り誠にありがとうございます。
さて、今回は来る3月20日に開催されるイベント「スペルマンス・メーテ」につきま
してご案内申し上げます。
≪スペルマンス・メーテ≫
来る3月20日(日)、日本ニッケルハルパ協会主催で『スペルマンス・メーテ』を開催
します。
楽器を持ち寄ってみんなでスウェーデンの曲を弾きませんか。
アコースティック楽器ならば、誰でも参加自由。手拍子、足拍子、鼻歌でも参加可
能。見学も歓迎です。
出入り自由で、何時からでも何時帰られてもOK。
ニッケルハルパの奏でる音楽に触れてみたい方、
スウェーデンの音楽に興味のある方、
今まで音楽に縁のなかった方も是非のぞいてみてください。
皆さんのご参加をお待ちしています。
《開催要項》
【日時・場所】 3月20日(日) さいたま市浦和区内
[時間] 16:00~20:00
[会場] 針ヶ谷公民館/1F講座室&3F体育室(さいたま市浦和区)
JR京浜東北線「与野駅」徒歩5分
https://www.shisetsu.city.saitama.jp/Public/PC/shisetsu/514.html
【参加費】 500円
問い合わせ先
日本ニッケルハルパ協会
info☆nyckelharpajapan.org
ーーーここまでーーー
*スパム対策のため、上記のメールアドレスでは、半角の@を全角の☆で表記しています。
実際にメールを送信される場合は、半角の@に変更して下さい。
先日のトーキョー・ノーザンライツ・フェスティバル2011でプレミア上映された、ラース・フォン・トリアー監督の「アンチ・クライスト」が、早々と全国ロードショーとなっております。
ノーザンライツの時も、ぼやぼやしているうちにチケットが売り切れてしまい、今回もぼやぼやしているうちに、既に2月26日(土)から上映が開始しています。
この映画は、北欧映画(ではないかもしれませんが)としては大変珍しく、本当の意味で全国ロードショーです。東京にお住まい以外の方でも、ほとんどの場合、県庁所在地でご覧になる機会があります。 *イベント情報
トリアー監督の作品は、好き嫌いがはっきり分かれると思うのですが、私もビョークが主演のダンサー・イン・ザ・ダークと、ニコール・キッドマンが主演の「ドッグヴィル」を見て、もうこの監督の作品見るの駄目と思った一人です。名前にだってフォンが付いてるし、きっと変人に違いないなどと思いました。
しかし、先日のノーザンライツで「奇跡の海」と「5つの挑戦」を見て、少し印象が変わりました。トリアー監督は、映画作りに制約を設けると同時に、それ以外の部分では描写を徹底的に先鋭化させてゆく人なので、ある意味やり過ぎて観客が引いてしまうというわけです。
「奇跡の海」もとても感動し、場内のすすり泣きに交じって私も涙する一方で、何もここまでやらなくても主題は表現できるのでは、とも思いました。
きっと、「アンチ・クライスト」も、観ると複雑な感情がわきおこることでしょう。
皆さんも是非劇場に、足をお運びください。
©Zentropa Entertainments 2009
塩谷賢作氏は、リトアニアで写真スタジオ「UAB Studio Aika」を設立・運営する、日本人の写真家です。この度、塩谷氏の初めての写真集「See-through Chrysalis」が、リトアニアで発売されました。
私も一度リトアニアを訪れたことがありますが、二つのことが印象に残っています。
一つは、首都ヴィリニュスの、やや時代がかった印象。運悪く大雨に降られた日、旧市街は舗装や排水が万全とは言えず、靴の中まで濡れてしまいました。良くも悪くも古風な街でした。
もう一つは、人々の信仰心の篤さ。大雨で床が汚れているにも関わらず、人々は教会で祈りをささげる際、ひざまづいて床に口づけしていました。十字架の丘も有名です。
不思議なことに、あるいは当然のこととして、塩谷氏の写真には、リトアニアの空気感が巧みに取り込まれているようです。UAB Studio AikaのWebサイトで公開されている、リトアニアの写真58枚のうち、10番目の曇り空と、11番目の雨にぬれた石畳が、私のお気いにいりです。
私の目撃した光景とは何の関係もないシーンを撮影されているのですが、なぜか雰囲気が同じなのです。
皆さまもお好きな一枚を探してみて下さい。
そして、もしお気に召したならば、写真集を購入してはいかがでしょうか。
さて、塩谷氏は近々日本に帰国する予定があるとのこと、都合がつけば北欧文化協会3月例会にお越しいただけるかもしれません。実現したら、サインしてもらうチャンスですね。
2月20日(日)に開催された、日本シベリウス協会創立25周年記念「シベリウスピアノ作品全曲演奏会」に参加して参りましたので、ご報告いたします。
*当日の詳細なプログラムは、日本シベリウス 協会からダウンロード可能です。
すみだトリフォニー小ホールで開催されたこの催しは、11:00~21:00までの全4部構成、出演されたピアニスト18人(特別演奏の舘野泉会長を含めると19人)で全117曲(舘野泉会長の特別演奏とアンコールを含めると119曲)という、文字通りのマラソンコンサートでした。
ピアノと言えばソロということで、ピアノの演奏会と言えばピアニストは一人、というのが通常のコンサートかと思います。私にとって、こんなにも大勢のピアニストが一堂に会し、入れ替わり立ち替わり演奏されるのは、観るのも聴くのも生まれて初めての体験でした。
さて、北欧文化協会がこの演奏会を後援させていただいた関係で、僭越ながら、私は関係者席で演奏を聴かせていただきました。舘野泉会長も、第一部の冒頭から、第四部の前半まで観客に交じって客席で聴いていらっしゃいました(出番が最後でしたので、第四部の後半はさすがに客席にはいらっしゃいませんでした)。
恥ずかしながら、シベリウスのピアノ曲というのはまったく初めてでして、117曲のうちの1曲も知らないという始末でした。もっと正直に申し上げれば、本当に聴きとおすことができるのか不安もありました。しかし、演奏が始まってみれば心配は杞憂でしかありませんでした。
長い演奏会なのでいろいろな思いが去来したのですが、特に第三部に聴きやすい曲が多かったように思います。中でも印象に残っている曲を挙げると、第三部前半の「抒情的瞑想 作品40」の中から、次の2曲になります(演奏:吉村誓子氏)。
ロンドレットは、朧月が浮かぶ暖かな春の宵、やわらかな月光の下で、魔法の生き物や小さな動物たちと一緒に踊りだしたくなるような曲でした。軽快でいて少しおどけたようなところのある曲で、一度踊りだしたら最後、夜があけるまで踊り続けてしまいそうです。
小さなセレナードは、初夏の日差しの中、緑の香りを含む穏やかな風がそよぎ、海面の、川面の、湖面のさざ波に日の光がきらきらと反射しているような、あるいは、白樺林から空を見上げ、やや銀色を帯びた白樺の葉の隙間から、木漏れ日がきらきらと輝いているような、そんな曲でした。
これ以上拙い文章をお読みいただくのは無粋というもの、このへんにしましょう。
演奏会の最後を締めくくるのは、舘野泉会長による特別演奏、左手によるフィンランディア賛歌でした。ゆるやかなテンポに編曲され、流れるような左手の演奏が、やわらかに曲を奏でてゆきます。アンコールを含め、本当に素晴らしかったです。
そして、皆様に嬉しいお知らせがあります。
今回の演奏会では、作品番号のあるピアノ曲117曲を取り上げましたが、次回10月31日(月)19:00から、作品番号のないピアノ曲とオーケストラ作品のピアノ編曲版の演奏会があります。
今回参加された方もされなかった方も、すみだトリフォニー小ホールに、是非足をお運びください。
昨日と今日、トーキョーノーツフェスティバルに行ってきました。
昨日は雪で一変した渋谷の街を抜け、ロイ・アンダーソン監督の「散歩する惑星」を、今日はいつもと変わらない渋谷で、ラース・フォン・トリアー監督の「奇跡の海」と「5つの挑戦」を観ました。
平日の開催ですが、なかなか盛況でした。
しかし、まだお席もありましたので、皆さまも是非お出かけ下さい。
1/18(金)までは、ユーロスペースで1日5本上映しています。
1/19(土)と20(日)は、UPLINK FACTORYでプレミア上映を各2本です。
さて、会場で配布されているフライヤーからの情報。
また、トーキョーノーザンライツフェスティバルで上映された「SINNA MANN(英語名 ANGRY MAN)」の原作が、邦訳されるそうです。
夏までは、北欧映画が目白押しですね。
北欧文化協会のTwitterアカウント hokuobunka のフォロワーが、100人を超えました。
会員の皆様の利用は低調ですが、非会員の方に積極的にフォローしていただいております。
今後もフォロワーが増加することが想定されるため、運用基準を作成して公開しました。
当協会としては、今後ともイベント情報やスタッフBLOGを充実させ、非会員の方にも有益な情報提供を図って参ります。また、フォロワーの相互交流のため、公開リスト @hokuobunka/friends を作成しましたので、ご活用下さい。
[北欧文化協会後援]
昨年12月に創立25周年を迎えた日本シベリウス協会が、2月20日(日)シベリウスピアノ作品全曲演奏会を開催します。会長である舘野泉氏による特別演奏もあります。
シベリウスピアノ作品全曲を、4部構成・演奏時間11:00~21:00でお届けいたします。またとない機会ですので、皆さま是非お越し下さい。チケットは3,000円(学生2,000円)です。